『パーソン・オブ・インタレスト』シーズン2 エピソード22(最終話)
マシンが絶体絶命の危機に陥る。
12分41秒に登場した謎の言葉を解き明そう。
ジョンとショウがマシンからの暗号に導かれ、フィンチの拠点である図書館の本棚からある本を手に取った。その本に一枚の写真が挟まれていた。若きフィンチとイングラムのツーショットだ。
写真を裏返すと、そこにはイングラムの手書きで書かれた言葉があった:
In the beginning…
N. I.
N.I. はネイサン・イングラムのイニシャルであることは明白だが、“In the beginning”について、エピソードの中で何も解説がない。
ほとんどのアメリカ人にとっては、なじみ深く、解説不要な言葉だと思う。分からない方のために…
Table of Contents 目次
解説してみるよ
①聖書からの引用である
聖書の最初の言葉、
つまり『創世記』1章1節はこうだ:
In the beginning God created the heavens and the earth.
– Bible Genesis 1:1 (Recovery version)
つまり、イングラムの言葉は、
「神」としてのマシンの誕生を示唆したものだ。
②マシンが「神」的な存在になっている
「無用」リストの被害者を助けるためにバックドアを作ったイングラムに対して、フィンチはどう言った:
We are not going to play God. This threatens everything that we– everything that I have built.
– Harold Finch (Season 2 – Episode 21 – Zero Day)
無用リストにアクセスするためにバックドアを作ればマシンのセキュリティか脆弱になり、かえって悪用される可能性がある。また、二人は神ではないから、全ての人を助けることはできない。
そして、マシンに惚れたルートがマシンのサーバーが置かれた場所に向かう時、フィンチにこう言った:
Come on, Harold. Time to meet God.
– Root (Season 2 – Episode 22)
そしてその信仰がエスカレートして、シーズン3ではこういうセリフも:
The truth is, God is 11 years old, that she was born on New Year’s day, 2002, in Manhattan.
– Root (3-1-Liberty)
ちなみに、「神様」—マシンが生まれたのは2002年1月1日だった。
③エピソードのタイトルと呼応している
最終話(エピソード22)のタイトルは「ゴッドモード(God Mode)」なのだ。
前話エピソード21でGod Modeの説明がある:
you designed the machine so that a catastrophic crash puts it into a remote debugging protocol– a God mode that gives the admin full access to all of its data. That’s what Decima’s after.
God Modeというのは、マシンの非常事態時のデバッグモードである。その時、管理者が24時間だけマシンのデータへの完全なアクセス権限を手に入れることができる。管理者が「神」になるモードということかも知れない。
つまりこういうことだ
マシンは自由意志を持つ生物だけではなく、もはや全てお見通し、全てを制御する「神」となのではないか、という疑問を投げかけているのだ。
もちろん、そう信じているのは、今のところ判明しているのはルートだけだ。
“In the begining…” 聖書に少しでも触れていれば気付くポイントだが、分からなければスルーしても仕方がないだろう。アメリカドラマには聖書ネタが非常に多い。聖書を知っていると、実に面白い。
ではまた。
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